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Life about Melbourne and Ito
Tetsuta's Blog
メルボルン暮らし、伊東暮らし
豪メルボルン在住の筆者渡辺鉄太がメルボルンと静岡県伊東市の二股くらしについて書きます


四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 「その先に何があるか知りたくて、私はずっとペダルをこいできた」 (ハインツ・シュトケ、50年間世界を自転車で旅し続けたドイツ人旅行家) 第3話 三日目、室戸岬から高知まで 私とT村は、昨日は徳島から牟岐まで列車移動し、その後60キロをサイクリングしたわけだが、T村は60キロを難なく走れたことで、大分気を良くしたらしい。何せ、昨年35年振りに自転車を新調して以来、走った最大距離が25キロだったから、彼にとって60キロは大躍進であろう。 しかし、問題はむしろ今日だ。今日の走行は、室戸岬から高知までの90キロ。90キロというのは、なめてはかかれない距離である。J Rに乗ったら1680円も取られる。歩いたら二日かかる。25キロから60キロは大きな躍進だが、60キロから90キロは、更なるジャンプである。さて、丁と出るか、半と出るかだ。 90キロ先の高知では、我々の恩師で79歳のT屋先生と待ち合わせしている。T屋先生は、空路で羽田から高知入りし、夕方にはホテルには入っている手筈だ。到着が遅くなって先生をあまりお待たせし
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 「結婚ってのは全く素晴らしい発明だが、パンク修理セットだってそうだ」 (ビル・コノリー、スコットランドのコメディアン) 第4話 四日目と五日目 中学時代の恩師T屋先生と高知を走る 南国市ホテルにおける宿泊客の生態 「明日は、7時起床、7時半朝食、8時半出発だな」とT屋先生は、昨夜そう言った。T屋先生は79歳であり、立派な後期高齢者である。その割に、それほどの早起きでないことがこれで判明した。人はこの年齢になると鳥のように日の出と共に目覚めるのかと思ったら、そうでもないらしい。 ところが、朝7時半にホテルの食堂にいくと、先生はすでに朝食を半ば終えている。やはり油断はできない。「おめっちは、昨夜はすぐ寝ちまっただか?俺は、あれからサウナに入ったよ。やっぱ、サウナに入って汗を流すと気持ちいいねえ」と、けろっとおっしゃる。 僕とT村が恐れていた通り、T屋先生は元気いっぱいだ。今日はロードバイクで思いっきり走るぜー、青春だぜー、という精力にみなぎっている。昨日先生は、沼津から東京まで電車で移動し、そのまま羽田から高知
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第5話 五日目と六日目: 高知から阿波池田まで輪行し、大歩危小歩危、かずら橋と祖谷渓を走る 「咳をしても一人」(尾崎放哉) 大歩危渓 土讃線で高知の後免から阿波池田まで輪行する ついに一人になった。尾崎放哉の句を借りるなら、「咳をしても一人」という境地。 これまで4日間、旧友T村と恩師T屋先生との同窓会サイクリング旅行だったのだが、この先9日間は一人旅である。今までは修学旅行のような楽しいノリだったが、これからはワビサビの境地、寂寥感も胸に溢れてくる。秋を追いかけて、愛車フジコちゃんと共に、予定通り四国山地を抜けて讃岐に向かって進んで行くのだ。 朝、T村とT屋先生と南国市のホテルで別れた後、後免という駅で自転車を畳み、阿波池田へ向かう土讃線車中の人となる。目的地の阿波池田は山間の町だ。輪行したのは、今日は体を休ませたいからだ。2年前高知と愛媛を周った際、最初五日間、調子に乗って飛ばし続けたら疲労が溜まり、そのあと回復できなかった苦い経験がある。だから今回は、少なくとも3、4日毎には休息日をとることにした。今
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第6話 7日目 阿波池田から山越え、観音寺を経て善通寺まで、 8日目セルフうどんを食べ、金比羅宮を詣でてから高松まで行ったこと 「楽しいことならなんでもやりたい 笑える場所なら何処へでもいく 悲しい人とは会いたくもない 涙のことばで濡れたくはない 青空 あの日の青空ひとりきり」 (井上陽水、青空ひとりきり) 池田にて、濃霧の吉野川 心残りな濃霧の池田を後にする 7時前、阿波池田の宿を出る。ショートヘア女将にお別れを言いそびれたのが心残りだ。旅は、いつもどこかへ、心残りを置いて先へ進むもの。 予報では雨だったが、濃霧だった。池田は来た時も霧、帰るときも霧。ウィンドブレーカーを羽織って出るが、うすら寒い。コンビニで、三角サンドイッチとコーヒーの朝ごはん。日曜なので、これから野球やテニスへ行く格好の人々が切れ目なしにやってくる。 ここで一句。 「コンビニの 赤いポストで 朝ごはん」 鉄沈 吉野川に沿って2、3キロ北上し、池田大橋を渡って192号線の阿波街
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第7話 9日目 高松から小豆島に渡り、時計回りに一周。アナゴ丼を食べ、ヤマンバの宿に泊まったこと、 10日目 放哉の南郷庵を詣でてから、高松に戻ったことなど。 「すべての旅には、旅人自身ですら気がついてない秘密の行先がある」 マルチン・ブーバー(イスラエル、宗教家) 九日目 高松から小豆島へフェリーで渡る 今日は小豆島を一周する予定だ。小豆島と言っても一周すれば最低でも80キロ、丹念に回ればもっと長くなる。 朝7時高松発、小豆島の土庄行きのフェリーに乗る。早朝なのにほぼ満席、みんな瀬戸内トリエンナーレという美術展に行く人たちのようだ。この美術展は、瀬戸内の直島、犬島、女島、男島、豊島などを会場に、世界有数の現代美術家の作品を展示している。数年前見にいったが、素晴らしく見応えがあった。うちの女房は美術家なので、彼女とまた一緒に来たら楽しいだろうが、そうなるとゆっくりサイクリングどころではなくなるかもしれない。 これまで走ってきた田舎では老人が多かったが、美術展に行く人は若い人が多い。当然都会的な雰囲気にな
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第8話 11日目 高松から鳴門まで走り、 うどん屋の女性の讃岐弁がブルースに聞こえたこと 「その土地の起伏を知りたかったら自転車で旅するのが一番だ。汗かいて坂を登ったり、飛ぶようにして下ったりして。」 アーネスト・ヘングウェイ 県道10号線と11号線を行く 高松のビジネスホテルを6時半ごろ出発。外は、ぶるっと震えるほど寒い。秋の長旅は、だんだん冬に近づく旅でもある。 今日は高松から鳴門まで90キロほどを走るのだが、海沿いの11号線は交通量が多そうなので、内陸の県道10号「東さぬき街道」を行くことにする。こういう古い街道を走るのもまた味があるだろう。 県道10号はまっすぐ続く と思ったのだが、地図で見るのと実際に走るのでは違っていた。高松郊外の県道は、ずっと真っ直ぐで、いささか退屈だった。車も多い。高松の郊外は、日本の地方都市ならどこでもそうなように、広大な駐車場のある大型商店、学校、倉庫、工場、物流センター、病院、レストラン、コンビニと言った建物が脈絡なく、どこまでも並んでいる。殺風景と言う他
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第9話 最終回 12日目 雨の徳島見物をして、 13日目 最後に貞光まで輪行し、雨上がりの吉野川沿いを徳島、鳴門まで走ったこと 「But it’s all right 歳をとって髪が白くなっても、 But it’s all right まだ言ってないことがあっても、 But it’s all right やってないことがあっても、 But it’s all right 生きたいように生きられれば、 But it’s all right せめて許してやれるなら、 But it’s all right 風の中をすっ飛ばせるなら、 But it’s all right 自分が満足できる人生を送れるなら、 But it’s all right 太陽が輝かなくたって、 But it’s all right 俺たちゃ、みんな終点に向かって走っているんだから」 (トラベリング・ウィルベリーズ、The End of the Lineから。 ジョージ・ハリソンが歌っている箇所) 吉野川のどこかで 雨で停滞し
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四国サイクリング旅行 version 2 (2019年10月13日から26日)
前置き: 2017年11月中旬から12月上旬にかけ、僕は一人で自転車に乗り、高知を皮切りに、四万十川、足摺岬、宇和島、八幡浜、松山、今治、しまなみ海道を通って広島の尾道まで、時計回りに四国を半周した。十二日間かけて走った距離は800キロ。そして今回はその第二弾として、2019年10月中旬から下旬にかけて十二日間、徳島市から時計回りに、高知、阿波池田、香川に入って、善通寺、高松、小豆島を走り、また徳島県に戻り、鳴門の渦潮を見て徳島市に戻る自転車旅行を行った。前半4日間は、中学の同級生であるT村君と我々の恩師であるT屋先生が同行した。彼らとは230キロばかり走り、僕自身は730キロ走った。これで四国をほぼ一周したことになる。その今年の旅行について、以下に書く。 小豆島にて 第一話: 一日目、徳島まで 「始まりの前には混沌がある」(易経) 十月十二日、台風19号は、関西地方から日本に上陸して関東地方に向かった。その過程では、千葉と長野に重大な被害を及ぼしたことは我々の記憶にまだ生々しい。台風は去っても、被災地の皆さんはまだ復興の最中にある。...
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四国サイクリング旅行(その3)
窪川岩本寺の朝行で般若心経を唱え、日本最後の秘境と言われる四万十川に沿ってひた走った こと: サイクリング4日目、走行距離99.75キロ お寺の朝は早い。岩本寺では朝6時が勤行なので、善男善女は暗いうちに起きる。僕はお遍路ではないが、せっかくだから出てみることにした。 朝5時半、布団から出てズボン下をはき、ユニクロのヒートテック長袖下着も着用。さらに、部屋備え付けのドテラも着込む。これだけ着込めば寒くないだろう。今日は11月末日、四国とは言え、山中の朝はキリッと冷える。 天井絵のある大師堂に入って座る。男たち7、8名がすでに座っている。テレビカメラを設置し、勤行の様子を撮影しようとしている一団の男たちがいる。テレビ局らしい 。大体、 テレビカメラマンというのは、誰しもみんなひどい格好をしている。汚いジャンパーに、かかとを踏んづけたスニーカー、頭は半年ほど床屋に行ってないようなもしゃもしゃ頭。いい歳こいてこんな格好で良いと思ってんのか。しかし、この目つきの悪い男たちの中に、一人だけお遍路の白衣を着た30歳くらいの眉目秀麗の男がいる。カメラはその男を
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四国サイクリング一人旅(その8、最終回)
四国サイクリング一人旅(その8、最終回) 12月7日(11日目) 松山から今治を経て、しまなみ海道の大島まで。走行80キロ いよいよ今日は、松山を後にし、今治を経てしまなみ海道の大島まで行く。しまなみ海道は、大島、伯方島、大三島、生口島、因島を橋でつなぎ、尾道まで続く全長70キロのルートだ。サイクリストには人気のルートで、外国からわざわざ走りに来る人もあるらしい。 朝7時40分、松山を出る。朝は自転車ラッシュだ。学生や勤め人が一定方向を目指してすごいスピードで走っていく。松山から脱出する僕は、流れに逆らって走るので、通勤通学の皆さんの足並みを乱さないよう、道のなるべく端っこをこそこそ走る。 そんな僕は、寒いからズボン下を履いている。松山の若い学生さんたちは、そんなものははかないだろう。僕だって若い頃は、どんなに寒くてもズボン下などはかなかった。はいたら人生終わりだと信じていた。親戚に竜さんという叔父さんがいたが、竜さんは、常にラクダの股引を着用していた。いつも人の家にくると、 ズボンがしわにならないように脱いで、股引になってしまうのだった。竜さん
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四国サイクリング一人旅 (その7)
雹に打たれてずぶ濡れ豊後水道 サイクリング 9日目と10日目 12月5日 八幡浜から松山まで 76.4キロ 僕の四国サイクリング旅行も終盤だ。マジで走るのはあと三日。八幡浜で1日休んだおかげで、お尻もあまり痛くないし、太ももとふくらはぎの筋肉も「もう、大丈夫!」と笑っている (太ももに顔があれば)。どうにか広島尾道までたどり着けそうだ。 ローソンがなければ、僕の四国旅行はもっと過酷であっただろう 高知から、八幡浜まで距離メーターを見ると500キロ。それで分かったのは、僕が1日で快適に走れる距離は80キロくらい。それ以下だと、目的地に早くつきすぎる。それ以上だと疲れる。しかし、いくら80キロがちょうど良くても、一週間も走り続けると疲れが溜まるので、3日か4日ごとに休みを入れなくてはいけない。この点では失敗した。 もちろん、鍛えれば80キロが100キロにもなるであろう。逆に、天気が悪かったり、峠や山地を越えるときも距離は短くなろう。自分の能力を知ることは今後のために有用だが、こればかりは、やってみないと分からない。 朝8時、八幡浜出発。...
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四国サイクリング一人旅 (その6)
愛南から、宇和島街道のトンネル地獄を抜けて、八幡浜へ。1日休息して、内子で ぜんざいを食べ、銭湯に浸かる: サイクリング7日目と8日目 12月3日 愛南町から八幡浜まで、走行81キロ 朝7時、愛南町のサンパールホテルを、小雨がしょぼつく中出発。寒くて、悲壮感いっぱい。特攻隊出撃という気分だ。 昨夜は強力サロメチールで足の筋肉を癒したが、走り出してみると、やはり疲れがとれていないことが判明。しょせんは薬物依存である。 さて今日は、40キロ先の宇和島を中間地点とし、八幡浜市まで80キロの走行だ。その間、標高差は1000メートル。結構な登り下りを覚悟しなければならない。登りと下りとどちらが多いかと言うと、出発地の愛南も海辺で、到着地の八幡浜も海辺だから、差し引きゼロ。つまり500メートル登り、500メートル下る。当たり前すぎて、こういう計算は面白くない 愛媛に入ると、道の両脇はミカンの木が植わった段々畑で、素晴らしい景色だ。ミカンのオレンジ色を見ていると元気が沸く。景気づけに「段々畑と、お別れするのよー、幼い弟、行くなと泣いた」(小柳ルミ子、瀬戸の花
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四国サイクリング旅行 (その5)
12月2日 サロメチールに救われた夜 竜串から愛南町まで: 走行距離 67.5キロ、サイクリング6日目 叶崎から足摺岬を望む 足摺岬の西、竜串のホテル南国。朝5時に起床。布団に横になったまま、全身をチェックする。幸い、臀部左側の痛みは、軽快してきた。昨夜風呂にじっくり入ったのが良かったようだ。しかし、太腿の腫れと、新しく出現したふくらはぎの痛みは、 そう回復してない 。昨日をステージ2とすると、今日はステージ2と3の間という感じで、じわじわ進行している。もう1日くらいは持つかもしれないが、できれば今日は休みたいと信号を送ってくる。 しかし、僕の意識は先へ進め!と言う。大体、竜串で丸一日何をしたらいいのか?民宿の漫画本を読んで1日過ごす?そんなのは嫌である。釣りならいいかもしれない。ここの浜は岩場だから、石鯛、メジナ、グレなどの魚がたくさん泳いでいるに違いない。そうだ、南国ホテルのおばちゃんに聞いて、釣り道具を借りれるなら、1日釣りをしよう。 朝7時、朝ごはん。メインは、トビウオの干物。海辺の民宿はいい。 「おばちゃんさぁ、ここらで釣りできない
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四国旅行サイクリング旅行 (その2)
11月29日、旅行三日目。豚と亀に見送られて出発し、窪川の宿坊で マリリン・モンローの天井絵に観音様の後光を見る: 宇佐から窪川まで( 走行75キロ ) 朝5時起床。サイクリングの二日目は、体があちこち痛いという、30年以上前の記憶が寝床の中で蘇った。サドルに1日中蹂躙されたお尻、何千回とペダルをこいだ足の筋肉、ハンドルから衝撃を受ける肩の関節 、日焼けしてヒリヒリする鼻や首筋の痛みなどが、二日目の朝、目覚めと同時に体を襲うという記憶だ。 ところが、国民宿舎土佐のふかふかした布団の中でうとうとしている僕には、そんな痛みはほとんどなかった。昨夜入った温泉の効果か?メルボルンで走り込みをしてきた成果か? なんて考えるが、 昨日はたった50キロ走っただけなのだから大して疲れているはずがない。 「よっしゃ!」と声を出して布団から出て、しばしヨガをする。体と内臓に血が通うのが分かる。外はまだ暗く、朝食までは間があるので温泉に入る。湯船に浸かっていると、外で鶏が鳴く声がして、夜が明けてきたことがわかる。風呂から出て、まだ薄暗い外に散歩。建物の周りを一周すると
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四国、自転車一人旅 その1
四国自転車ひとり旅 2017年11月27日から12月9日まで その1: 計画から出発までと、 一日目羽田から高知、二日目 高知から宇佐まで 四国までのこと 四国へ行こう!と思い立ったのは、昨年2017年の頭だったかもしれない。オーストラリアに暮らして22年目。ぼくはこの頃、やや日本恋しのホームシック気味なのだ。考えてみたら日本では行ったことない場所が数多ある。四国がそうだ。行ったことないし、知り合いもあまりいない。だから四国の地理など全く頭に入ってない。坂本龍馬が高知の人であることも、正岡子規が松山の人であることも頭になかった。讃岐うどんが香川県のものであることも、高知ではカツオの刺身をニンニクの薄切りと食べるなんてことも知らなかった。知らなかっただけに、知ってしまうと、今度はどうしたって龍馬の生地を見たくなり、正岡子規記念館にも行きたくなるし、讃岐うどんも食べたいし、カツオの刺身をニンニクの薄切りで食べてみたくなる。 そもそも四国へ行こうと思ったきっかけは、亡くなった弟光太の写真だ。旅行好きだった弟は、亡くなる2、3年前、東京からフェ
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四国サイクリング旅行(その4) 12月1日 サイクリング5日
12月1日 サイクリング5日目: なぜ、私は足摺岬に向かったか? 四万十市中村から足摺岬、その西の竜串(たつくし)まで: 走行距離78キロ、 足摺岬でセルフィーする僕 朝5時半に、目覚まし時計の音で目覚めた。起きた瞬間、どこにいるのか分からなくて慌てるが、すぐ四万十市中村のビジネスホテルであることが判明して安堵する。毎日移動していると、こういうことがある。 目覚めたが、体が重たい。疲れがとれていない。昨日から痛くなってきたお尻も痛いし、太ももの筋肉もまだ腫れている。昨日上機嫌で四万十川沿いに100キロも走ってしまった報いだ。出発前メルボルンで走り込んできたから、自分が1日で走れる距離が100キロ程度というのは分かっていたが、毎日走り続けると、どれくらい疲れるかまでは分かっていなかった。 実は、出発前に主治医のマイケルにサイクリング旅行のことを相談した。自分もサイクリストであるマイケルは、「だーいじょうぶ、全然だいじょうぶ、100キロくらいは楽勝!」と僕の健康には太鼓判を押してくれた。彼はアスリート的な体格で、 日曜日に200キロ走っても、月曜日は
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自転車でどこへ行こうか?
2016年4月18日 僕の古い自転車ブリジストン・ダイヤモンド号を直したから、そのことをFacebookに載せた。そうしたら、中学校時代の旧友F君が、ずっと所蔵していた、これも同じくブリジストン・ダイヤモンド号を昨年レストアしたと言って写真をアップして見せてくれた。F君のダイヤモンド号もピカピカだったが、似た様なことを考えるもんだと、全く驚いた。この間書いた、輪友トノムラ君もコメントをくれたが、彼のダイヤモンド号はずっと昔にお釈迦になったそうだ。当然だよな、40年も前の自転車だもの。でも、そのうちまた一緒にサイクリングしようということになったので、Facebookも効用があるのだと嬉しくなった。 サイクリングロードにて さて、直した自転車でどこへ行こうかと考えつつ、同時に、この間から自転車に関する本をいろいろと読んでいる。今読んでいるのは、米国のDon Pettersonの書いたThe Old Man on Bicycleという本だ。彼は、元外交官なのだが、定年退職後の72歳のとき、突然思い立って、北米大陸の東海岸ニューハンプシャーから西海岸サン
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古い自転車のレストア整備
2016年3月26日 今年初頭、Luigi’s Freedom Rideという自転車がテーマの小説を読んでうれしくなり、高校生のときから乗っている古い自転車をレストアすることにした。そのことは、この間書いたが、いっときは、もうこんな古い自転車なんか直すのよそうと思った。でも、この小説の主人公の自転車に対する愛情に感動してモチベーションがぐんと上がり、「古いものは大事にしよう!」と思い直した。 きれいになった古い自転車 それから一ヶ月以上、暇さえあれば自転車の整備。一番苦労したのは、錆び落としかもしれない。錆を落とすには、コンパウンドと呼ばれる研磨剤が最も強力である。これを付けたスチールウールでこする。これに勝るものは無い。レモン汁や酢につける、コカコーラに浸けるとかの方法もある(コカコーラは、もう一生飲まないことに決めた)。だが、それでも落ちない錆もある。そういうのは、もうトタン屋根の補修に使う銀色の塗料を塗ってしまった。 コロンブスの卵である。そうすると、一寸見ただけでは新品に見えてしまうくらいきれいになった。(やや誇張気味。) 塗ってしまった
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