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Life about Melbourne and Ito
Tetsuta's Blog
メルボルン暮らし、伊東暮らし
豪メルボルン在住の筆者渡辺鉄太がメルボルンと静岡県伊東市の二股くらしについて書きます


紙芝居と絵本づくりワークショップ
2022/04/03 先日は、メルボルンの東、ナリウォレン市にあるバンジル図書館で、絵本作りのワークショップに紙芝居師として出演してきました。バンジル図書館は、とても立派な図書館で、上から見るとワシの形をした建物です。 絵本づくりワークショップの主催者は、Kid's Own Publishingという団体で、子どもたちとワークショップ形式で絵本作りを行い、それをその場でカラーコピー機を使って「出版」してしまう、という活動をしています。 私も、過去に2回彼女たちと仕事をしたことがありますが、とても楽しいワークショップです。 この絵本づくりワークショップは、毎回異なったテーマで開催されるのですが、今回は「私たちのことば」というテーマで、英語以外の言語を使って(使わないくてもいい)絵本を作ってみようというものです。その一環として、私には日本語で紙芝居を演じてほしいという依頼でした。 もちろん、ほとんどの子どもたちは日本語がわからないのですが、あまり言葉に頼らないでも分かる紙芝居を2、3点選んで演じてみました。日本語の紙芝居の特徴は、擬音語が多いこと。豚
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創作意欲とは?
2021年9月19日 十八歳の息子は12年生、日本で言ったら高校三年生です。先日、高校最後の美術制作に、「自動作画機」とでも呼んだら良い機械を作りました。 (自動作画機、Ringoro Watanabe©️) この自動作画機は、壊れた自転車の車輪、ペットボトル、古い扇風機、水を汲み出す電気ポンプ、材木などを組み合わせて作った力作です。珍妙な仕組みになっていて、壊れた自転車の車輪から何本かのペットボトルがぶら下がっていて、その中に入っている絵具がぼたぼた垂れながら回って絵を描くというものです。自転車の車輪がくるくる回るので、ちょっと墨絵のような円形の抽象的な絵が描けるのです。車輪の周り方がスムーズではないので、絵具が滲むところなどが出てきて、なかなか味のある作品ができます。ろいろな色を使ったり、ペットボトルの代わりに筆を下げたり、木の枝を下げたりすれば、また違った趣の絵が描けます。 (作品例、Ringoro Watanabe©️) この機械の面白いところは自転車の車輪がどうやって回るかです。からくりとしては、ポンプで吸い上げた水が扇風機のプロペラを
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カウラまで (2回目):
ワンガラッタからカウラまで、ひとっ走り ワンガラッタからカウラまで400キロ、およそ4時間半のドライブ。オーストラリアは平らな大陸ですが、自動車で地表に張りついて走っていくと、平らな大地にも起伏があることが分かります。時速100キロで走っていくわけですが、僕の古いスバルにも速度コントロールが付いているので、アクセルから足を離しても車は同じ速度で勝手に走ってくれます。そうすると、大地の起伏もまるで海のうねりを船で乗り越えていくような気分。 ワンガラッタを朝7時に出発、ハンドルを軽く握って車を飛ばしていたら、昼過ぎにはカウラへ着いてしまいました。メルボルンとシドニー間のヒューム・ハイウェーは道が良いので、400キロのドライブも楽ちんです。早速日本庭園へ向かいます。曇りなのに結構暖かく、まずは外のテラスでコーヒーを飲みながら、素晴らしく手入れの行き届いた庭園を眺めました。明日の紅葉祭に備えて、庭園のスタッフや庭師がテントの設営などに走り回っています。コーヒーを飲むと支配人のシェーンさんが庭を一周案内してくれました。12エーカーもある日本庭園に来た
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カウラまで (1回目)
2021年5月7日 ニューサウスウェールズ州のカウラという町まで行ってきました。カウラはメルボルンから真北に700キロほど、車で9時間。シドニーからも西へ300キロ、4時間かかります。 (Yarra Valley) カウラは人口1万人ほどの田舎町で、行ったのは初めてです。そこまで行った理由は、カウラにある日本庭園で行われる紅葉祭りに招かれ、5月5日「こどもの日」に紙芝居をすることになったからです。私は「オーストラリア紙芝居協会」というグループに属していて、時々学校や図書館に招かれて紙芝居をすることがあります。今回は、地元の子どもたちに英語で紙芝居を行って欲しいという依頼でした。 カウラにどうして日本庭園があるかと言うと、ここには第二次対戦中に戦争捕虜の収容所があった場所で、日本やイタリアの捕虜が入っていたことに縁があるからです。1944年8月5日、収容所から日本兵捕虜が集団脱走を試み、230名余りが命を落としたという悲しい歴史があります。その230名はカウラに埋葬されましたが、戦後もカウラのオーストラリア在郷軍人会が墓地の管理を引き受けて
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絵本の出版記念会へ
2021年4月18日 土曜日、友達の絵本作家Jackie Kerinの絵本 The Amazing Case of Dr.Ward (Ford Street Publishing)の出版記念会があったので行ってきました。Jackie とは紙芝居を時々一緒にやっている仲間で、彼女はA K Aオーストラリア紙芝居協会というグループを立ち上げたストーリーテラーです。オーストラリアに紙芝居をやっている人なんているの?と思う人もあるかもしれませんが、実は結構たくさんいるのです。A K Aも会員が百名ほどになり、私もそのメンバーの一人。 そのJackieが何年か越しで作っていた絵本がようやく出来上がり、晴れて知人や友達を集めて出版記念会を行うことになりました。場所はシティの北のBrunswickという地域で、昔は庶民的な下町だった所ですが、今は若者やアーティストが集うメルボルンでも最もおしゃれな街です。出版記念会の会場はそこにあるMoss Upon a Time というギャラリースペースで行われました。 https://www.mossuponati
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タイ、バンコク訪問記(2)
2017年6月17日 紀伊国屋書店で立ち読みをしそこなった初日 バンコクで5月の中旬に開催された、IBBY国際児童図書評議会のアジア大会に出席した私は、その間たくさんの子供の本の作家や翻訳家や編集者や図書館員と言った人たちと行動を共にした。 その中の一人に、売れっ子の児童文学作家で、文学賞の受賞者であるMさんがいた。私は初対面であったが、初日の朝ごはんの後だったか、彼女とホテルのロビーで立ち話をした。そのとき私が、「メルボルンには日本語の書店がないんですよ。だから、私は日本語の本に飢えているんです」というようなことをなぜか彼女に訴えた。するとMさんは、美しい大きな目をさらに見張って、「えー、うそー、本当ですか? ひどーい」というようなことを言った。私は、「本当なんですよ。だから、バンコクでは、ぜひ日本語の本を買いこんで帰りたいんです」と言った。 タイには金色のお寺がたくさんある するとMさんは、「それなら、ホテルの向かいの伊勢丹には紀伊国屋書店がありますよ」と親切に教えてくれた。私はそれを聞くと、もういても立ってもいられなくなり、IBBY国際児童
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バンコクで、国際児童図書評議会アジア会議に出席の記
2017年5月22日 5月初旬、初冬のメルボルンから晩夏のバンコクに飛んだ。IBBY国際児童図書評議会アジア会議に出席するためだ。大会は三日間、その間アジア諸国や他の国からやって来た児童書関係者による研究発表、事例発表、ワークショップなどが行われる。私も、オーストラリアで過去17年間主宰してきた、日本語児童文庫の軌跡について話すべく、原稿を携えてやって来た。 出た時は雨のメルボルン 空港から出て電車に乗り、バンコク中心街の駅で降りた。駅からホテルまで2キロほど、スーツケースを引っ張って歩いた。初めてのバンコクだが、「懐かしい」光景が満ち溢れている。夜の10時というのに、狭い歩道に溢れるたくさんの人たち。裸電球の灯る小さなお店。その奥でミシンを踏む女性。路上の屋台。荷物をたくさん積んだ自転車を引く男。たくさんのオートバイ。60年代の日本のどこかの街中を歩いているような錯覚がする。インドネシア、マレーシア、インドでも、そんな既視感に襲われたことがある。 バンコクの街には、貧富の差も数多見受けられた。路地裏のゴミの間に蠢く人影。夜遅いのにそこらを走り回
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