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Life about Melbourne and Ito
Tetsuta's Blog
メルボルン暮らし、伊東暮らし
豪メルボルン在住の筆者渡辺鉄太がメルボルンと静岡県伊東市の二股くらしについて書きます


モスクワのモヤシそばと、チキン・キエフ
2022/03/05 食べたことがないが、食べてみたいものに「モスクワのモヤシそば」がある。 実は、そんなものが存在するのかどうかも知らないが、あるのだとしたら、食べてみたい。それが子ども時代からの夢だ。 「モスクワのモヤシそば」は、小学校低学年のある時に、テレビかラジオで放送された孫悟空の童話で耳にした言葉だ。孫悟空の一行が何かの怪物に殺されそうになった時、猪八戒が「死ぬ前に、一度で良いからモスクワのモヤシそばが食べたかった」と言った。単なるナンセンスだが、以来、僕の脳裏に「モスクワのモヤシそば」という言葉が刷りこまれてしまった。 もちろん、僕の空想の中だけの話だが、それはモヤシを始めとした具のたくさん入った、タンメンのようなものである。麺は、長崎ちゃんぽんのような、太くてブリッとした麺だ。そんなモヤシそばを、ロシア人がどんな風に作るかは分からないが、とにかく、そんなモヤシそばをこれまで50年以上想像し続けてきた。 僕は、モスクワには行ったことがない。でも、いつか冬のモスクワに行くことがあったら、中華料理店でもどこでも良いから、
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60歳になったことなど
2022年2月23日 僕もとうとう60歳になった。60歳なんてまだ若造だ、と言われるかもしれないが、やっぱり、それなりの感慨がなくもない。 まず、誕生日の朝、息子に「長生きしたね」と言われた。しかし、今や60歳というのは決して長生きではない。日本人男性の平均寿命は81歳ということだから、それ以上生きなければ長生きにならない。しかし、19歳の息子にしたら、やはり60歳というのは随分な年寄りに感じられるだろう。年齢というのは、相対的なものだ。 誕生日から1週間くらい経った日曜日に家族が誕生パーティをしてくれた。食事の準備が面倒だと思ったから、「ベルグレーブにあるフランス料理を食べに行こうよ」と僕は言ったのだが、予約しようとしたら、日曜日はそのレストランは休みということだった。これだからオーストラリアの田舎は困る。 だから、うちで食べることになり、メルボルンのシティに住む娘が、珍しいレバノン料理のテイクアウェーを買ってきてくれた。(オーストラリアでは、「お持ち帰り」をtake outと言わずにtake awayと言う)。これは随分なご馳
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キャンベラ日本大使館の園遊会に出席
滅多にないことなのだが、オーストラリアの首都キャンベラの日本大使館の天皇誕生日の園遊会に呼んで頂いた。せっかくだから出席することにした。メルボルからキャンベラまで飛行機で一時間、そう遠くはない。 天皇誕生日は2月23日だが、オーストラリアのお歴々の色々な都合を加味して、バレンタインデーの2月14日に行われた。この日は私の誕生日、しかも年男である私は60歳。こんな偶然は滅多にない。 どうして私などに園遊会の招待状が届いたかと言うと、現在オーストラリア大使に赴任している山上信吾氏が、幼馴染だからだ。山上氏と私は東京のT市で、同じ町内、同じ幼稚園と小学校に通った仲。だから大使で多忙な毎日なのに、山上氏は律儀に時々連絡をくれる。ただ、コロナ禍ゆえなかなか会う機会がない。今回は久しぶりにやっと会えることになった。 飛行機に乗るのも、実に2年ぶり。キャンベラまで一時間弱、さぞフライトは空いているだろうと思ったら、ほぼ満席でびっくり。機内では、ドリンクサービスもお断りし、ひたすらマスク着用で過ごすが、一時間のフライトだからあっという間。 キャンベラは、オースト
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散歩の途中、謎の手が落ちていた
2022年2月5日 夏だから毎朝散歩をしているが、歩いていると、道端に色々なものが落ちていることに気づく。ある日は、謎の手が落ちていた。何の手先だろうと思って屈み込んで観察したが、ちっとも分からなかった。3センチくらいだが、ネズミの前足にしては大きいし、ポッサムにしては小さい。小柄なリングテイルポッサムの前足かもしれない。でも、なぜ前足だけ落ちていたのか? 猛禽類のような鳥に襲われたんだろうか。しばらく前足のないポッサムのことを想像し続けながら散歩を続けた。 (近所の保育園の前にできた、図書コーナー) 今年は我が家のサンルームの天井に這わしてある葡萄が豊作で、ものすごくたくさん房がついた。何房あるか数えようと思ったがあまり多くて数えられず、概算したら500房はある感じだった。この葡萄は小粒で種があるから食べやすくはないが、紫色になるまで置いておくとすごく甘くなる。10年前くらいにも豊作の年があって、その時は生のまま絞ってジュースを作ったが、冷蔵庫にずっと入れておいたらいつの間にか発酵してワインになった。 僕は、4年前にお酒をやめてしまったから、
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ベラリン半島まで: 釣りは希望の遊び
2022年1月23日 「釣りに行きませんか?」「行きましょう!」と言うことになって、Mさんと釣りに行った。行先はベラリン半島である。ベラリン半島は、メルボルンから南に百キロ、ポート・フィリップ湾の中に突き出した半島だ。湾内の半島だから波もないし、穏やかな良い釣り場がたくさんある。 Mさんは、私が日本に帰国するといつも定宿がわりにしている調布のマンションの主だが、メルボルンにご家族が住んでいるので、年に1、2度メルボルンに戻ってくる。コロナ禍のせいで2年も家族に会わずにいたのだが、ようやく海外渡航ができるようになったので、苦労の末、年末にこっちに戻ってきた。 Mさんも私も、二人ともへたっぴいな釣り人だ。へたっぴいな釣り人というのは、釣り好きな癖に、年に2、3回しか行かない人である。どうしてもっと行かないのかと言うと、仕事や家族の都合や住んでいる場所のせいで、なかなか行けないからだ。しかし、心底釣りが好きな人は、仕事が忙しくても、家族が反対しても、山奥に住んでいても、どんな苦労をしてでもしょっちゅう釣りに出かけるものだ。私は、釣りが好きなため
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レイモンド島での夏休み
2022年1月11日 オーストラリアの正月は、特にお屠蘇気分というのもなく、静かなもの。我が家は、昨年はあまり旅行もできなかったし、日本への帰国もできなかったので、夏休みだから「家族旅行に近場で良いからどこかへ行こう」ということになった。 ところがコロナのせいで、近場は結構混んでいる。でも、カミさんがレイモンド島というところのエアビーを予約してくれたので、そこへ三泊四日で行ってきた。メルボルンから東へ二百キロちょっと、ギップスランド地方の海岸にある島だ。縦二キロ、横五キロほどの小さな島で、コアラがたくさんいることで有らしい。 (以下、レイモンド島で見つけたコアラのイラストなど) メルボルンから、休憩も入れて3時間半でレイモンドアイランドについた。島だから本土からフェリーで渡る。と言っても、たった300メートルほどの海峡?を渡るだけ、乗っているのは3分ほど。なのに料金は車両は往復13ドル(約1000円)と安くない。ただし、自転車や徒歩は無料。 予約したエアビーは二階建て、寝室が四つもあるので家族みんなと友達連れででも大丈夫。今回は娘とそのボーフレン
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緑のクリスマスと森の忘年会
2021年12月31日 クリスマス休みには、メルボルン市内に住む娘が、彼女のボーイフレンドと友達二人を連れ帰ってきた。ボーイフレンドはニュージーランド人であり、連れてきた友達はシンガポール人の若手弁護士の女性と、マレーシア人エンジニアの彼氏である。3人ともコロナで帰国もできずにいたから、我が家に喜んでやってきた。娘はこの数ヶ月前に法律大学院を卒業し、ビクトリア州政府に就職が決まったので、るんるんなのである。 幸い娘は、こういう集まりの準備とか飾り付けが大好きなので、そういうことは任せておけば良い。かと言って、私たち親はふんぞりかえっていれば良いかと言うと、そうでもなくて、食事の材料の買い付けとか、ローストチキンを焼くとか、そう言うことは全部やらされるので、大忙しだ。しかし、若い人がたくさん来て、ワイワイ騒ぐのは楽しい。シンガポール人の彼女は半分中国系なのだが、何故か霊感が鋭い質だそうで、お化けの話で盛り上がった。マレーシア人の彼も半分中国系だが、イスラム教徒なのでチキンはちゃんとハラルの肉を買ってきて焼いた。娘の彼氏は、今カフェで働いているらしく
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雨上がりの庭で
2021年12月19日 今年はラニーニャの年だそうで、雨が多い。オーストラリア的には雨が多いのは良い。乾いた大陸だからだ。乾いた夏はたまらない。12月中はまだしも、1月に入るとメルボルンでも40度くらいの日がぽこぽこある。そうなるとブッシュファイヤーの警報が出る。山に住んでいる私たちは避難ということになる。そういう乾いた年は、ここ数年ないから安堵しているが、今年も雨が多いというのでやれやれ助かる。 12月の今は、爽やかな気候で、晴れている日は天国のようだ。庭に出て空を見上げると、コカトゥーという大きな白い鳥が空をかすめていく。 でも、今日の日曜日は、降ったり止んだりだ。日曜だから仕事もせずに、部屋であれこれ本を読んだりしている。午前中は久しぶりに女房に髪を切ってもらった。オーストラリアへ来て25年になるが、こちらで床屋に行った回数は数えるほどしかない。いつもカミさんに切ってもらう。こちらへきて5年ほどは留学生で金もなかったから床屋代をケチるためだっただが、今でもカミさんだ。お返しに、「たまには僕が切ってあげましょうか?」と言うが、「それ
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やっぱり会って話すのがいい
2021年12月9日 10月の終わりに長かったロックダウンが明けてから、(ワクチン接種をした人には)メルボルンには、ほぼ日常と言える日々が戻ってきた。僕のような家で静かに仕事をしている人間にも少しは交友関係があるので、人と会って話す機会がまた増えた。 昔からの友達で、詩人のマーティンには半年ぶりくらいで会っただろうか。僕が書いた童話の英語訳を添削してもらったので、ある日の午前、そのことで彼の家に行った。どれだけ長く英語に接していても、所詮は僕にとっては第二言語、いつまで経っても日本語と同じように使えるようにはならない。だから詩人の彼などに英語を直してもらうのだが、マーティンにかかると、まあまあだと自分では思っていた英語訳も真っ赤に添削される。 その童話には人と星とが登場するのだが、星を人格のある存在とするか否かで、関係代名詞のthatを使うのかwhichを使うのか違ってくると言われた。言われればそうかとも思うが、そんなこと全然考えていなかった。いい加減な気持ちで文章を書いていたことを彼に思い知らされる。 別のある日、メルボルンの大学で日本語を教え
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コロナ読書日記
2021年11月28日 クリスマスが近づいてきたと言う実感がする。それは同時に年末が近づいてきた、それと、オーストラリアのクリスマスは夏のクリスマスなので、夏休みが近づいてきたと言うことにもなる。我が家の場合は、11月以降は、息子の誕生日、娘の誕生日がその直前にあるので、11月と12月は忙しいし、それに物入りでもある。 が、楽しい季節でもあるので、文句は言わないことにしよう。 もう5、6年も前になるが、昔馴染みだった編集者に、「オーストラリアに住んでいるんだから、夏のクリスマスの絵本を書いてくださいよ」と言われて、『コアラのクリスマス』と言う絵本を妻にイラストを描いてもらって作った(渡辺鉄太文、加藤チャコ絵、福音館書店)。話の筋は、北半球が雪嵐でサンタが南半球まで来られなくなり、代わりにオーストラリアの動物たちがサンタの代わりに子供たちにプレゼントを配って歩くことにしたと言う物語。まず動物たちは会議を開き、誰がサンタになるか相談した。そこでコアラが一番サンタに似ているという意見で一致し、コアラのサンタが、他の動物と協力してプレゼントを配り終
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シュタイナー学校の卒業式
2021年11月21日 オーストラリアの年度末は11月後半から12月にかけてなので、うちの息子の高校の卒業式も先週ありました。息子はシュタイナー学校に行っていたので、普通の卒業式とはちょっと違う趣の卒業式でした。 どんな感じかと言うと、まず卒業式の前夜、卒業生たちは幼稚園から11年生まで、下級生の教室を色々な風に綺麗に飾りつけます。これは、「どうかみんな元気でね。これまでありがとう、また会いましょう!」と言ったメッセージを込めて行う伝統です。 だから、卒業式当日は、下級生たちは自分たちの教室がどんな風に飾られているか楽しみに、ワクワクしながら登校します。卒業生たちは、登校すると最後のホームルームをして、ロッカーの片付けなど。それから、卒業生と先生たちは、親たちも交えてモーニングティーで歓談です。茶話会というやつですね。でも、スピーチとか挨拶は一切なし。メルボルンはやっとロックダウンも明けたので、こういう集まりも、野外ならばほぼ人数制限なしに行えるようになりました。いやあ、良かった、良かった。 それから、全校生徒と親と先生たちが、全員校
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空模様の加減が悪くなる前に
2021年11月14日 (今回は、「―です、ます」調ではなく、「―だ」調で書いた。やっぱり、その方が自分の気持ちを自由に書ける気がしたのです。もしかしたら、今後はずっとそうするかも。) 春だからか、天気の変化が激しい。でも、メルボルンは1日のうちに四季があると言うくらいで、いつだって暑くなったり寒くなったりする。10月以降は夏時間だから夏なのだが、地球は人間の都合を考えたりはしてくれない。 空模様の加減が悪くなる前に、ちょっと町まで散歩に出る。 町というのは僕が住んでいるベルグレーブのことだ。ダンデノン丘陵の入り口の町だ。山肌に張り付いた、ちょっとした高原のような町だ。最初に引っ越した頃はそんなところが嬉しかったが、今はもう見慣れてしまって、景色を見ても最初の頃のようなウキウキ感はない。 (ベルグレーブ全景) 最近はミラーレス・カメラを買ったので、カメラをぶら下げて散歩写真を撮りがてらそこらを一周してくることが増えた。犬でも飼っていれば犬連れで歩けるのだが、犬は飼ってないから一人でぶらぶら歩く。オーストラリア人は観光地にでも行かない限り、まず絶対
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