自転車での走行距離数
- 鉄太 渡辺
- Oct 3, 2021
- 3 min read
2021年10月3日
春が来て、だいぶメルボルンも暖かくなってきたので、 私の自転車の走行距離も伸びてきました。まだロックダウンが続いているものの、外出の行動規制が家から5キロだったのが15キロまで伸びたので、出かける範囲が広がりました。そこで15キロから出ないように、Google マップでチェックしつつ自転車に乗ります。

今年の走行実績ですが、全然大したことありません。何せ昨年からロックダウン続きなので、遠乗りにはほどんど行けないからです。自宅の近所ばかり。昨年はどうにか2000キロ走りましたが、月平均では150キロ。サイクリストとは名ばかりの距離。メッセンジャーやウーバーの人は、一月で軽く2000キロ走るそうじゃないですか。とても敵いません。

(道端の花を愛でながら走るのもまた楽し)
今年の走行実績ですが、1月200キロ、2月270、3月と4月は170、5月から7月は大体90キロがところ、8月はたった38キロ。実に情けない実績。春になって、9月は努力してやっと100キロ。とにかく、寒いとてきめんに走らなくなるのが私です。メルボルンは冬は雨が多いので、それも走らない理由。
もう一つ距離が伸びない要因は、我が家が山の中にあること。メルボルンの街外れだから森はあるし、湖もあるし、環境は言うことなしですが、自転車で出たら最後、坂を登ったり降りたりの連続。うちから少なくとも半径8キロは坂だらけ。坂を下るのは楽しいけど、一瞬で終わり。上りは延々と続きます。だから、はっきり言って、近所で自転車に乗ると、ほとんどの時間は坂を登っている感覚。足を作るにはもってこいだけど、全然楽しくない。
そこで、私は車に自転車を積んで、山を降りて平らなところまで行って、そこで走ります。最初はこういうのは、すごく嫌でした。環境に良いことをする(自転車に乗る)ために、環境に悪いことをする(自動車に乗る)んですから。でも、もう諦めました。オーストラリアは車社会。買い物も車、通院も車、バーベキューへ行くのも車、友達に会いに行くのも車、 サイクリングも車、散歩も車。

(ヤギを散歩させている隣人)
たまに日本から知人が来た時など、「散歩に行くから車に乗ってくださいね」と言うと、十中八九の人は「???」という顔をします。そうですよね、散歩に行くのに車なんて矛盾しているもの。でも、オーストラリア人は全然そう思ってないみたい。私は、25年もオーストラリアに住んでいますが、中身は日本人なので、まだ嫌です。が、仕方ない。
高田渡というフォーク歌手の歌に『自転車に乗って』という曲があります。その中に、「自転車に乗って、自転車に乗って、ちょいーっとそこまで歩きたいから」というフレーズがあるんですけど、それが日本なんかで自転車に乗る感覚ですよね。ママチャリで、ちょいとそこまで買い物とか。
でも、オーストラリアだと違う。自転車に乗るのはあくまでスポーツ。自転車用ジャージに着替え、五十万円のロードバイクやマウンテンバイク を四輪駆動のランドクルーザーの後にくくりつけてサイクリングロードまで移動し、そこでカッコよく走る。それが、オーストラリアの真のサイクリストのすること。特に、コロナのロックダウンではそういう傾向が強くなりました。そう言う人で溢れている。

(高級なマウンテンバイクで、上から下までビシッと決めているオヤジ)
一方私は、普段着でジーパンのまま、昔から乗っている普通のサイクリング車で走ります。後からくるロードバイクの親父がイライラしてベルをチンチン鳴らしても、フラフラゆっくり。抜くなら抜け。自転車ってのは、プラプラっと、ちょいとそこまで乗るのが、本当は一番楽しいんだ!





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