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Life about Melbourne and Ito
Tetsuta's Blog
メルボルン暮らし、伊東暮らし
豪メルボルン在住の筆者渡辺鉄太がメルボルンと静岡県伊東市の二股くらしについて書きます


おじさん二人のとびしま&しまなみ海道サイクリング紀行第四回
旅行の目的は(ほとんど)すべての場合—-paradoxicalな言い方ではあるけれど—- 出発点に戻ってくることにあります。(中略)それが我々の最終的な到達点です。しかし我々が戻ってきた出発点は、我々が出ていった時の出発点ではない。風景は同じ、人々の顔ぶれも同じ、そこに置かれているものも同じわけです。しかし何かが大きく違ってしまっている。そのことを我々は発見するわけです。その違いを確認することもまた、我々の目的の一つです。 村上春樹 『ペーパースカイ』No.10,2004のインタビューから 因島で自転車を漕ぎながら考えたこと とびしま海道、しまなみ海道ツアーもいよいよ四日目の最終日だ。昨夜泊まった民宿の竹内まりやに目が似ている女将は、ついにマスクを外してくれなかった。素顔が見られなくてT村は「ああ、彼女を落とせなかった!」と残念そうだった。実は、私T太も同じくらい残念だった。どうして目だけ出している女性というのは、魅力的なのか。 さて、今日の走行予定は短くて、因島を数キロ走ってから小さな渡しのようなフェリーで海峡を渡り
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おじさん二人のとびしま&しまなみ海道サイクリング紀行
2025年12月 三日目: 今治から、しまなみ海道を経て、因島大浜港の民宿まで、78キロ 誰をも抜かない。誰にも抜かれない。しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で、仮想の敵に向けて熾烈なデッドヒートを繰りひろげているように見える。 村上春樹『回転木馬のデッドヒート』から 前回は、しまなみ海道の印象がそれほど良くなかった私ですが… さて、私たちの、とびしま海道としまなみ海道のサイクリングも後半に入った。と言っても、三泊四日だから、そう大したことではない。その今日と明日は、しまなみ海道を走る。しまなみ海道デビューのT村は興奮を隠せず、今治スーパーホテルの無料朝食ビュッフェでは、ご飯に納豆や味噌汁などをいつもより大盛りにしてチャージしている。 さて、一方の私、コロナ禍の前年にしまなみ海道を走っているから、概ねどんなルートか分かっているから冷静沈着そのものだ。前回走った時の印象は、偉そうに聞こえるかもしれないが、「世間が騒いでいる割には、あまり大したことないな」であった。その上、あの時は風が強くて橋を渡るのに難儀した。
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おじさん二人の とびしま&しまなみ海道サイクリング紀行2025年12月
あらゆるものは通りすぎる。誰もそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風にして生きている。 村上春樹『風の歌を聴け』より 二日目:大崎下島から大崎上島に渡って一周し、愛媛県今治まで40キロ どうやって大量のみかんを処分したか とびしま海道サイクリングの初日、T村と私ことT太は、島民に思いがけずみかんを二袋もらって難渋したことは前回書いた。つまり私たちは、大崎下島を通過する途中、知らず知らずのうちに、この土地特有の「ミカン渡しゲーム」に参加させられたのだった。みかん渡しゲームとは、島民が余剰のみかんを他人に渡して処分する風習のことだ(私が勝手に考えた概念だが)。何も知らない我々のような旅人がうっかりしていると、知らないうちに持ちきれないほどのみかんを渡されて身動きができなくなる仕組みだ。 とにかく、私たちはもらった大量のみかんを自分たちで食べるか、あるいは別の人に渡すかしなくては先へ進めない。自転車で持って走るには重たすぎる。宅急便で横浜のT村家に送る案も検討されたが、T村は「それは面倒だよ」と一蹴した。 ...
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オジサン二人のとびしま海道&しまなみ海道サイクリング紀行
旅行というのは本質的には空気を吸い込むことだと僕はそのとき思った。 村上春樹『雨天炎天―ギリシャ・トルコ紀行』より 第一回: 1日目、呉から大崎下島の御手洗まで50キロ 「にわかハルキスト」としてのサイクリストT村 私ことT太と、輪友T村の今回のサイクリング旅行は、広島と愛媛の間に連なる瀬戸内の安芸とびしま海道(以下とびしま海道)と、しまなみ海道を一挙に三泊四日で走り抜こうという目論見だ。 しまなみ海道は、私は7年前の四国半周サイクリングの時に一人で走っている。しまなみ海道は四国の今治と本州の尾道の間の九つの島々を十の橋で連結した観光道路であり、橋には自転車と歩行者用の側道が整備されている(新尾道大橋だけは自動車専用)。「サイクリストの聖地」などと喧伝され、ここを訪れる人は多い。確かに、青い海にいくつもの島が浮かび、その間を美しい橋が連なる景色は素晴らしいのだが、安易に聖地などという言葉を使うのは、私には空々しい気がする。どうして、行政というのは、こういう安っぽい形容詞を使いたがるのか。 一方、隣のとびしま海道であるが
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オジサン二人の島根奥出雲サイクリング旅行5日目最終日
小波浜から境港を経て、米子鬼太郎空港まで30km(そこから羽田へ) (2025年8月5日執筆) 小波浜の民宿なかよしで色紙を書いたT太 さて、出雲サイクリング5日目、最終日だ。その前に、昨晩小波浜の民宿なかよしの夜は、大変愉快だった。食堂には、近海の魚料理がテーブルから溢れんばかりに並んでいた。「こんなにたくさんの種類の魚を集めるのは大変だろうなぁ、悪いなぁ」と思いつつも、豪華な食事を準備してくれた民宿のおじさんとおばさんに感謝しておいしく食べた。 民宿なかよしには、もう一組年配のご夫婦が泊まっていた。岡山の美星町の農家のご夫婦だ。すぐに部屋のあっちとこっちで会話が始まる。T村は声が大きいから、どれだけ離れていても声が届く。 「こいつ(私、T太)と私は、中学の同級生で、その頃からいっしょに自転車で旅をしておるんですわ、ワハハ、ワハハ」。すると農家の奥さんが、「あら、あたしたちも中学生の同級生なのよ。中学一年のクラスで隣の席に座っていたのがこの人で、それ以来の付き合いよ」とご主人をつっつきながら笑う。「私たちは生まれた場所でずっと農業を
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オジサン二人の島根奥出雲サイクリング旅行4日目
(2025年7月29日執筆) 松江市街観光の後、日本海側の小波海岸まで30km 昨晩、松江の夜は気張ってやや高級な居酒屋に入った。普段は二人で食べても何千円という支払いで済ませるが、この店は万の大台であった。しかし、それだけの甲斐があって、旅の間に一回くらいはこういう上等の店に行きたいものだと生意気にも感じた。刺身、飛び魚の卵、焼き空豆など、島根の料理をいちいち値段など気にせず思い切り食べた。中でもシメに食べた土鍋炊きのトウモロコシご飯は絶品だった。昨日通りかかった大山の麓で採れたてのトウモロコシを売っていたが、そういう食材を使っているに違いない。単純な料理ではあるが、その甘みと香りは土地の素材でしか味わえない妙味だった。 今日は出雲サイクリング4日目である。我々T村とT太ふたり、気合を入れてスーパーホテルの無料朝食サービスを頂く。だが、今日の午前は松江観光、午後は日本海側の小波海岸まで30km走るだけだから、あまり気合を入れる必要はなかった。 朝食を食べると、まずは松江城に向かう。私は城下町が大好きだ。城があり、広い城内があり、
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オジサン二人の島根奥出雲サイクリング旅行3日目
(2025年7月21日執筆) 鳥取県生山から松江まで60km 山間の小さな町生山を出ると、我々T太とT村の二人は、日野川に沿って走る県道183号線を米子方面に下った。日野川は日本海に注ぐ川だ。川沿いに走っていくということは、ゆっくり下っていくということで、昨日の午後と同じで、実に快適な走行である。 しかし、私たちはそうした快適な走行に甘んじているつもりはなかった。何歳になってもチャレンジする、それが我々のモットーだ。そこで数キロ走ってから、黒坂というところで道を折れ、県道46号という田舎道に入った。昨日のブログにも書いたように、田舎道こそ我々サイクリストにとっては最適の道だ。こういうコース取りをするところは、我々がかなりハイレベルなサイクリストであることを物語っている。 田舎道に折れると、黒坂の町があった。小さいながらも小綺麗な街道筋の町で、昨今の田舎町にありがちな落ちぶれ感が全くなく、どこも綺麗に手入れが行き届いている。そういうところに、この町に暮らす人々の意識の高さや誇りが滲み出ているようだ。こういう町なら、しばらくの間住んで
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オジサン二人の島根奥出雲サイクリング旅行 2日目
木次から奥出雲を経て鳥取県生山まで60km (2025年7月15日執筆) 天野旅館のメローで優雅な朝食 7月初旬の島根サイクリング旅行1日目は、気温30度プラスの中を60キロ走ったオジサン二人だったが、木次の天野旅館の広い和室で、不思議とあまり疲れもなく目を覚ました...
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オジサン二人の島根奥出雲サイクリング旅行
(2025年7月7日執筆) 第一日目、羽田、出雲、奥出雲の木次まで(走行距離60キロ) 空路を島根まで 半年ぶりの本格自転車旅行である。私ことT太と輪友T村の二人は、今回7月頭、四泊五日で初夏の島根奥出雲地方を走り、米子をちょっとかすめ、松江を経て日本海岸まで走って...
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太めが良いか細めが良いか
2025年4月24日 愛車ダイヤモンド号 細めよりもちょっと太めが好きである。と言っても、女性なんかの話ではなくて、自転車のタイヤの話だ。 私の持っている4台の自転車には、どれもやや太めのタイヤがついている。タイヤは細い方が転がり抵抗が少なくて効率は良いのだが、乗り心地は悪くなるし、悪路では乗りにくい。私はレース派じゃなくて、ゆっくり田舎道を走るツーリング派だから、太めのタイヤをのんびり転がして走るのが性に合っている。テクニカルな話になるが、レース派の人のタイヤは、幅が23ミリとか25ミリなのだが、私の持っている自転車のタイヤは、35ミリとか40ミリなのだ。これはかなり太い部類に入る。 さて、イースター(復活祭)休みも終わったので、秋の山を眺めにウォーバートントレールという自転車道を走りに行く。我が家から車で30分ほどいけば、トレールのちょうど中間のセビルという村に着くので、そこから終点の山間の村、ウォーバートンまで25キロ、往復50キロを走るのだ。これはもう何度走ったか分からないから、目をつぶっていても走れるくらいだ。片道1時間半のほぼ真
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黄門様、浜名湖と遠州路をいく:KT学園中学同窓会サイクリング顛末記(その2)
2024/12/27 KT学園同窓会サイクリング部の二日目、遠州三山巡り KT学園同窓会サイクリングの1日目、我々精鋭6名は、強風の中を無事に浜名湖一周、すなわちハマイチを走破した。これでKT学園同窓会サイクリング部は多いに実績を高めたと言えよう。前回はビワイチ、今回はハマ...
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黄門様、浜名湖、遠州路をいく:KT学園中学同窓会サイクリング顛末記(その1)
2024/12/10 人生楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには虹も出る 歩いてゆくんだ しっかりと 自分の道をふみしめて (水戸黄門テーマソング ) 我らが恩師、「黄門様」ことT屋先生 私とT村が45年ぶりくらいにサイクリング旅行に行くようになって、時々は恩師のT屋先生も参加し...
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三匹のおじさん、五島列島、長崎、天草を走る: T太、T村、ギャリさんのサイクリング旅行 (その6 最終回: 天草から熊本まで、7日目と8日目)
2024/12/06 何か良いことがあったら、旅に出て祝いなさい。悪いことがあったら、旅に出て忘れなさい。何も起きないなら、何かが起きるように旅に出なさい。 (出典不明) コンビニ朝ごはん 昨夜天草市では、ビジネスホテルの素泊まりだったから、朝出発する際「どこかで、まずは朝...
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三匹のおじさん、五島列島、長崎、天草を走る: T太、T村、ギャリさんのサイクリング旅行 (その5: 雲仙から天草まで、6日目と7日目)
2024/12/01 秋風やのらくらものの後ろ吹 小林一茶 誰かと一緒に旅をしているときは、朝食のコーヒーと一緒に、できるだけたくさんの忍耐も摂取するべきだ。 ヘレン・ヘイズ(アメリカの俳優) 長崎から雲仙口之津まで65キロを力走...
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三匹のおじさん、五島列島、長崎、天草を走る: T太、T村、ギャリさんのサイクリング旅行 (その4、長崎の街、5日目と4日目)
2024/11/15 遠くに行けば行くほど、真の自分に出会うことができる。 デービッド・ミッチェル(英国の作家) 港に停泊している船は安全だが、船というのは、そんなことのために作られているのではない。 ジョンA. シェッド(アメリカの作家) 福江島から長崎へ...
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三匹のおじさん、五島列島、長崎、天草を走る: T太、T村、ギャリさんのサイクリング旅行 (その3、三日目と四日目)
2024/11/09 追つかけて追い付いた風の中 尾崎放哉 しぐれて人が海を見てゐる 種田山頭火 若松島から奈留島、福江島へアイランドホッピング 五島列島に上陸した二日目、天気も上々だが、本日の走行距離は20キロそこそこの予定だ。若松島をちょこっと10数キロ周り、中通島に戻...
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三匹のおじさん、五島列島、長崎、天草を走る: T太、T村、ギャリさんのサイクリング旅行 (その2)
2024/10/29 私が 知ったことのひとつは、その人たちのことが好きかどうかを知るための方法は、一緒に旅をしてみるのが一番確かだと言うことだ。 マーク・トウェイン(アメリカの作家) 佐世保からフェリーで、五島列島へ 昨日は、伊東線、東海道線、京浜急行、そしてANAのフラ...
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三匹のおじさん、五島列島、長崎、天草を走る: T太、T村、ギャリさんのサイクリング旅行(その1)
2024/10/26 霧が晴れたら 小高い丘に立とう 名もない島が 見えるかもしれない 小さな子供にたずねられたら 海の碧さをもう一度伝えるために 今 瞳を閉じて 今 瞳を閉じて (荒井由美『瞳をとじて』) いざ行かん、長崎五島列島へ!...
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練馬の古刹M福寺まで、お茶のお点前をいただきに行ったこと
2024/10/06 日本に帰国している間は、私だって伊東にずっといるわけではない。用事もあるし、友人もいるからたまには外に出て行く。 この間は、自転車友達で、幼馴染のT村が、もう何年も研鑽を積んでいる裏千家のお茶会に呼んでいただいた。お茶とは聞こえが良いが、T村がお茶を...
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サイクリストT村とT太の下北津軽二人旅 太宰治の津軽、縄文の遺跡、あちこちうろうろ
2023/12/24 2023年10月22日から27日 第5回: 5日目、青森サイクリング最終日。青森、三内丸山古墳と青森県立美術館を見る 日本の中心から離れれば離れるほど、なぜか自分の故郷に近づいている気がする 奈良美智(青森出身の現代美術家)...
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