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Life about Melbourne and Ito
Tetsuta's Blog
メルボルン暮らし、伊東暮らし
豪メルボルン在住の筆者渡辺鉄太がメルボルンと静岡県伊東市の二股くらしについて書きます


メルボルンでも、秋は食べ物が美味しい季節
2018年3月14日 メルボルンの夏が去って、秋がきた。秋は食べ物が美味しい季節であるのは、日本でもオーストラリアでも変わらない。日本の食材の豊富さには負けるかもしれないが、オーストラリアでも、旬の魚や野菜が見事に色づく季節だ。 メルボルンから100キロ南へ行くと、ジーロンという街があって、そこに日本人の友人のK松さん一家が住んでいる。そっちの方で、ここのところイカが釣れているというので行ってきた。僕は、イカは釣ったことがなかったから、ぜひこの機会に釣ってみようと目論んだ。K松さんは、海の近くにずっと住んでいる年季の入った太公望だから、一緒に行けば必ず釣れる。 僕が初めて釣ったアオリイカ 釣りの前夜はK松さんのうちに泊まった。夕食をいただきながら、おでんの話になった。K松さんの奥さんは大阪の人で、僕のような関東の人間とはおでんの作り方が違うのだと言う。大阪と東京のおでんの違いをここで説明するまでもないが、大阪では「おでん」と言わないで、「関東煮(だき)」と呼んだりする。それは薄いコーヒーを「アメリカン」と呼んだり、ジャガイモのフライを「フレンチフ
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今年の誕生日 2018年
2018年2月19日 この間から、また薪を割りはじめた。冬になって急にはじめたのでは間に合わない。メルボルンの2月中旬は、暦の上ではまだ夏だが、風が吹くと落ち葉が落ちてきたりして、もうそこまで秋が来ている感じがする。 幸い薪にする木のストックはたくさんある。一昨年隣家のユーカリの大木が倒れたからだ。しかし、これを割るのは一筋縄にはいかない。木が倒れてから2年目だから、丸太はすっかり乾燥しているのだが、丸太を切り分けてくれた木樵たち(オーストラリアでは、tree loppersと言う)が、あまり小分けに切ってくれなかったせいでなかなか割れない。また、枝が生えていたところは節目になっているから、斧を入れても易々とは割れてくれない。ちなみに、薪を割るには、刃が薄い普通の斧(アックス)ではなくて、刃は鈍くて重さのある、斧とハンマーの合いの子みたいなウッドスプリッターと呼ばれる斧を使う。他の木材の場合は知らないが、ユーカリとかレッドウッドなどは、嵩があって固くて重たいから、そういう道具でないと割れない。 なかなか割れない石頭の薪 だから、ここらの薪割りとい
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四国サイクリング旅行(その3)
窪川岩本寺の朝行で般若心経を唱え、日本最後の秘境と言われる四万十川に沿ってひた走った こと: サイクリング4日目、走行距離99.75キロ お寺の朝は早い。岩本寺では朝6時が勤行なので、善男善女は暗いうちに起きる。僕はお遍路ではないが、せっかくだから出てみることにした。 朝5時半、布団から出てズボン下をはき、ユニクロのヒートテック長袖下着も着用。さらに、部屋備え付けのドテラも着込む。これだけ着込めば寒くないだろう。今日は11月末日、四国とは言え、山中の朝はキリッと冷える。 天井絵のある大師堂に入って座る。男たち7、8名がすでに座っている。テレビカメラを設置し、勤行の様子を撮影しようとしている一団の男たちがいる。テレビ局らしい 。大体、 テレビカメラマンというのは、誰しもみんなひどい格好をしている。汚いジャンパーに、かかとを踏んづけたスニーカー、頭は半年ほど床屋に行ってないようなもしゃもしゃ頭。いい歳こいてこんな格好で良いと思ってんのか。しかし、この目つきの悪い男たちの中に、一人だけお遍路の白衣を着た30歳くらいの眉目秀麗の男がいる。カメラはその男を
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四国サイクリング一人旅(その8、最終回)
四国サイクリング一人旅(その8、最終回) 12月7日(11日目) 松山から今治を経て、しまなみ海道の大島まで。走行80キロ いよいよ今日は、松山を後にし、今治を経てしまなみ海道の大島まで行く。しまなみ海道は、大島、伯方島、大三島、生口島、因島を橋でつなぎ、尾道まで続く全長70キロのルートだ。サイクリストには人気のルートで、外国からわざわざ走りに来る人もあるらしい。 朝7時40分、松山を出る。朝は自転車ラッシュだ。学生や勤め人が一定方向を目指してすごいスピードで走っていく。松山から脱出する僕は、流れに逆らって走るので、通勤通学の皆さんの足並みを乱さないよう、道のなるべく端っこをこそこそ走る。 そんな僕は、寒いからズボン下を履いている。松山の若い学生さんたちは、そんなものははかないだろう。僕だって若い頃は、どんなに寒くてもズボン下などはかなかった。はいたら人生終わりだと信じていた。親戚に竜さんという叔父さんがいたが、竜さんは、常にラクダの股引を着用していた。いつも人の家にくると、 ズボンがしわにならないように脱いで、股引になってしまうのだった。竜さん
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四国サイクリング一人旅 (その7)
雹に打たれてずぶ濡れ豊後水道 サイクリング 9日目と10日目 12月5日 八幡浜から松山まで 76.4キロ 僕の四国サイクリング旅行も終盤だ。マジで走るのはあと三日。八幡浜で1日休んだおかげで、お尻もあまり痛くないし、太ももとふくらはぎの筋肉も「もう、大丈夫!」と笑っている (太ももに顔があれば)。どうにか広島尾道までたどり着けそうだ。 ローソンがなければ、僕の四国旅行はもっと過酷であっただろう 高知から、八幡浜まで距離メーターを見ると500キロ。それで分かったのは、僕が1日で快適に走れる距離は80キロくらい。それ以下だと、目的地に早くつきすぎる。それ以上だと疲れる。しかし、いくら80キロがちょうど良くても、一週間も走り続けると疲れが溜まるので、3日か4日ごとに休みを入れなくてはいけない。この点では失敗した。 もちろん、鍛えれば80キロが100キロにもなるであろう。逆に、天気が悪かったり、峠や山地を越えるときも距離は短くなろう。自分の能力を知ることは今後のために有用だが、こればかりは、やってみないと分からない。 朝8時、八幡浜出発。...
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四国サイクリング一人旅 (その6)
愛南から、宇和島街道のトンネル地獄を抜けて、八幡浜へ。1日休息して、内子で ぜんざいを食べ、銭湯に浸かる: サイクリング7日目と8日目 12月3日 愛南町から八幡浜まで、走行81キロ 朝7時、愛南町のサンパールホテルを、小雨がしょぼつく中出発。寒くて、悲壮感いっぱい。特攻隊出撃という気分だ。 昨夜は強力サロメチールで足の筋肉を癒したが、走り出してみると、やはり疲れがとれていないことが判明。しょせんは薬物依存である。 さて今日は、40キロ先の宇和島を中間地点とし、八幡浜市まで80キロの走行だ。その間、標高差は1000メートル。結構な登り下りを覚悟しなければならない。登りと下りとどちらが多いかと言うと、出発地の愛南も海辺で、到着地の八幡浜も海辺だから、差し引きゼロ。つまり500メートル登り、500メートル下る。当たり前すぎて、こういう計算は面白くない 愛媛に入ると、道の両脇はミカンの木が植わった段々畑で、素晴らしい景色だ。ミカンのオレンジ色を見ていると元気が沸く。景気づけに「段々畑と、お別れするのよー、幼い弟、行くなと泣いた」(小柳ルミ子、瀬戸の花
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四国サイクリング旅行 (その5)
12月2日 サロメチールに救われた夜 竜串から愛南町まで: 走行距離 67.5キロ、サイクリング6日目 叶崎から足摺岬を望む 足摺岬の西、竜串のホテル南国。朝5時に起床。布団に横になったまま、全身をチェックする。幸い、臀部左側の痛みは、軽快してきた。昨夜風呂にじっくり入ったのが良かったようだ。しかし、太腿の腫れと、新しく出現したふくらはぎの痛みは、 そう回復してない 。昨日をステージ2とすると、今日はステージ2と3の間という感じで、じわじわ進行している。もう1日くらいは持つかもしれないが、できれば今日は休みたいと信号を送ってくる。 しかし、僕の意識は先へ進め!と言う。大体、竜串で丸一日何をしたらいいのか?民宿の漫画本を読んで1日過ごす?そんなのは嫌である。釣りならいいかもしれない。ここの浜は岩場だから、石鯛、メジナ、グレなどの魚がたくさん泳いでいるに違いない。そうだ、南国ホテルのおばちゃんに聞いて、釣り道具を借りれるなら、1日釣りをしよう。 朝7時、朝ごはん。メインは、トビウオの干物。海辺の民宿はいい。 「おばちゃんさぁ、ここらで釣りできない
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四国旅行サイクリング旅行 (その2)
11月29日、旅行三日目。豚と亀に見送られて出発し、窪川の宿坊で マリリン・モンローの天井絵に観音様の後光を見る: 宇佐から窪川まで( 走行75キロ ) 朝5時起床。サイクリングの二日目は、体があちこち痛いという、30年以上前の記憶が寝床の中で蘇った。サドルに1日中蹂躙されたお尻、何千回とペダルをこいだ足の筋肉、ハンドルから衝撃を受ける肩の関節 、日焼けしてヒリヒリする鼻や首筋の痛みなどが、二日目の朝、目覚めと同時に体を襲うという記憶だ。 ところが、国民宿舎土佐のふかふかした布団の中でうとうとしている僕には、そんな痛みはほとんどなかった。昨夜入った温泉の効果か?メルボルンで走り込みをしてきた成果か? なんて考えるが、 昨日はたった50キロ走っただけなのだから大して疲れているはずがない。 「よっしゃ!」と声を出して布団から出て、しばしヨガをする。体と内臓に血が通うのが分かる。外はまだ暗く、朝食までは間があるので温泉に入る。湯船に浸かっていると、外で鶏が鳴く声がして、夜が明けてきたことがわかる。風呂から出て、まだ薄暗い外に散歩。建物の周りを一周すると
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四国、自転車一人旅 その1
四国自転車ひとり旅 2017年11月27日から12月9日まで その1: 計画から出発までと、 一日目羽田から高知、二日目 高知から宇佐まで 四国までのこと 四国へ行こう!と思い立ったのは、昨年2017年の頭だったかもしれない。オーストラリアに暮らして22年目。ぼくはこの頃、やや日本恋しのホームシック気味なのだ。考えてみたら日本では行ったことない場所が数多ある。四国がそうだ。行ったことないし、知り合いもあまりいない。だから四国の地理など全く頭に入ってない。坂本龍馬が高知の人であることも、正岡子規が松山の人であることも頭になかった。讃岐うどんが香川県のものであることも、高知ではカツオの刺身をニンニクの薄切りと食べるなんてことも知らなかった。知らなかっただけに、知ってしまうと、今度はどうしたって龍馬の生地を見たくなり、正岡子規記念館にも行きたくなるし、讃岐うどんも食べたいし、カツオの刺身をニンニクの薄切りで食べてみたくなる。 そもそも四国へ行こうと思ったきっかけは、亡くなった弟光太の写真だ。旅行好きだった弟は、亡くなる2、3年前、東京からフェ
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ロフテッド軌道なこの頃
2017年8月17日 上から、危ないものが降ってきそうな日々である。 北の方に住んでいる将軍様がミサイルを打ち上げ、物議を醸し出している様子が連日ニュースで報道されている。我が祖国日本にも大いなる影響が出始めているし、遠くの、ほとんど危害を受けそうもないオーストラリアの首相まで「ミサイル防衛!」とか言い出してとても物騒になってしまった。私も、そんなで、ついニュースに釘付けになってしまう。 そんな中、北海道の沖合に弾道ミサイルが落ちた時、ニュース解説に 「ロフテッド軌道」(通常より角度をあげて高く打ち上げる方式)という 言葉が出てきた。数学に弱い私は、こういう複雑な物理の概念は自分の日常には全く縁がないだろうと即座に考えた。そう考えつつも、頭上に弾道ミサイルが(例え破片でも)落ちてきたらさぞ恐ろしいことだろうと乏しい想像力を駆使して考えた。 翌朝、メルボルンには強い風が吹いていた。用事で我が家に立寄った大工のギャリーが、大きなユーカリ木の梢を指差し、「あの枝、折れそうだよ」と言った。 問題のユーカリの木 見上げると、確かに、ある大きな枝の根元の皮が
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ダンデノンのレタス男
2017年7月20日 この間、ダンデノン図書館にノートパソコンを持ち込んで仕事をしていたら、昼時に、僕みたいなアジア系の若い男が(僕は若くないが)、図書館をウロウロ歩きながら、何か丸くて大きな薄緑色のものを食べていた。メロンパンの大きなやつかと思ったが、メルボルンにはメロンパンは売ってない(と思う)。よく見れば、それは生のレタスだった。 僕もレタスはどちらかと言えば好きだが、丸ごと食べたことはない。この男は、マヨネーズも塩も何もつけずに食べていた。帰りがけに、ここで働く 図書館員で、友達のロシュに「この図書館には面白い人がたくさんくるんだろうね。さっきは、レタスを丸ごと食べている若者がいたよ」と言うと、ロシュは「そんな人、毎日くるよ。でも、レタスを食べているのは見たことないな。健康に良さそうだね」と笑っていた 。ちなみに、ロシュはスリランカ系オーストラリア人で、ベジタリアンである。 ダンデノンは、僕が住んでいるダンデノン丘陵の山を降りて、20分ほど車を走らせた大きな街だ。メルボルンの副都心にしようとしていて、官公庁の役所を移転させたりしている。そ
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タイ、バンコク訪問記(2)
2017年6月17日 紀伊国屋書店で立ち読みをしそこなった初日 バンコクで5月の中旬に開催された、IBBY国際児童図書評議会のアジア大会に出席した私は、その間たくさんの子供の本の作家や翻訳家や編集者や図書館員と言った人たちと行動を共にした。 その中の一人に、売れっ子の児童文学作家で、文学賞の受賞者であるMさんがいた。私は初対面であったが、初日の朝ごはんの後だったか、彼女とホテルのロビーで立ち話をした。そのとき私が、「メルボルンには日本語の書店がないんですよ。だから、私は日本語の本に飢えているんです」というようなことをなぜか彼女に訴えた。するとMさんは、美しい大きな目をさらに見張って、「えー、うそー、本当ですか? ひどーい」というようなことを言った。私は、「本当なんですよ。だから、バンコクでは、ぜひ日本語の本を買いこんで帰りたいんです」と言った。 タイには金色のお寺がたくさんある するとMさんは、「それなら、ホテルの向かいの伊勢丹には紀伊国屋書店がありますよ」と親切に教えてくれた。私はそれを聞くと、もういても立ってもいられなくなり、IBBY国際児童
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