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Life about Melbourne and Ito
Tetsuta's Blog
メルボルン暮らし、伊東暮らし
豪メルボルン在住の筆者渡辺鉄太がメルボルンと静岡県伊東市の二股くらしについて書きます


ウォーバートントレールを自転車で走る
2021日 3月13日 先週の日曜日、秋晴れだったので自転車でウォーバートントレール(Warburton Rail Trail)を走りにいきました。ウォーバートントレールは、メルボルンの東のリリデールという町から、40キロ東にあるウォーバートンという村までつながっている自転車専用道です。もちろん自転車だけでなくて、ランニングの人も、散歩の人も、馬や馬車の人も利用できます。地元の人たちは、この道をウォービー・トレールと呼んで親しんでいます。 僕はウォービーは、運動のために月に一回くらいは走っているかも。うちからは途中まで車に自転車を積んで行きますが、30分でつきます。全路線40キロを往復走るとなると80キロになっちゃって大変なので、大概は60キロくらいを4時間かけて走ります。 初めてウォービーを走ったのは、息子が5歳の時(今息子は18歳)です。自転車に乗れるようになったので試しに連れて行ったら、ヨタヨタしながら15キロも走ってびっくりしました。それで、しばらくは息子と二人でよく走りにいきました。もうあまり一緒には行かなくなりましたけど。...
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タイムブック・セラー:過ぎ去った時を売るメルボルンの古書店
2021年3月3日 前回は、クレズウィックという田舎町に住んでいたサイモン・マクドナルドという詩人の伝記について書きました。 Time Out of Mind (未邦訳、仮題『記憶の中のあの頃』)という本ですが、この本は、あるアメリカの古書店のサイトで見つけました(Amazonじゃありません)。メルボルンの僕が、オーストラリアの本をアメリカの書店サイトで買うのも妙ですが、それでも注文したら、送ってきたのはメルボルンの古書店でした。何だかすごい回り道の上、アメリカの書店にコミッションだけ払って損した気がしたので、今度から直接このメルボルンの書店から買うことにしました。メルボルン のタイムブック・セラーという古書店です。古い本を「タイムブック」と呼ぶのも洒落ていますね。 https://timebooksellers.com.au/index.html タイムブックセラーの倉庫 調べてみると、タイムブック・セラーは、うちから車で1時間もかからないソマービルという町にあることが分かりました。オーストラリアの歴史関係の本を専門においているよう
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思いついて、クレズウィックまで行ったこと
2021年2月28日 昨暮れ、ロックダウン中にサイモン・マクドナルドと言う詩人(1906−1968)の伝記を読んでいて、その舞台となっているメルボルン 西方のクレズウィック(Creswick)という田舎町に行ってみたくなりました。 Time Out of Mind (日本語仮題『思い出のあの頃』ヒュー・アンダーソン著)という本です。このサイモンさんは、詩人と言っても実は田舎の貧乏暮らしだった人で、クレズウィック周辺のパブでアイルランド民謡を歌ったり、おじいさんから聞いた民話を語ったりして酒代を稼ぎ、それ以外は、畑でジャガイモを堀り、廃坑を漁って金探しをしたりしていた仙人のような人でした。この本は、その人生を郷土史家が聞き書きしたものですが、その口調があまりに面白かったものですから、引き込まれて読んでいたのです。 12月、外出規制も緩くなったので、僕はメルボルン東側の我が家から170キロほど西方のクレズウィックに向かいました。クレズウィックはバララットと言う大きな農業集積地の町の近くで、その辺には日本の製粉会社の工場なんかもあります。メルボルン
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「メルボルンあちこち日記」を始めるにあたって
2021/02/26 2021年2月末。「メルボルンあちこち日記」と言うブログを始めることにしました。何年か「メルボルン薪割り日記」 http://makiwarinikki.sblo.jp と言うのを書いてきましたが、これはやめることにしました。なぜやめるかと言うと、まず、文字通り、薪割りをもうほとんどしなくなったことがあります。「五十肩」と言うのか、右肩の痛みが繰り返すようになり、薪割りを楽しむ心境ではなくなったからです。(治療を開始したので軽快してくれることを願っていますが。)それから、「薪割り日記」で書いてきた文章がけっこう重たくて、分量も小説的な感じで長かったから、書くのが大変になってきたせいもあります。反響があればあるほど、面白いものを書きたくなり、あまり頻繁には文章をアップロードできなくなってしまったというジレンマに陥ったのでした。 その上、私は、大きな災害が起きると、無口になってしまい、ブログにも何を書いて良いか分からなくなる性質があります。3・11の震災があった時も、私はまるで貝になったように無口になり、ブログにも大したこと
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危機は訪れ、去っていく
2020 2月14日 (58歳誕生日) メルボルン郊外の秋。まだ緑が濃い 先日の夕方、僕は、焼売を蒸していた。なぜ?と問われたら、それは焼売を作ったからに他ならない。なぜ焼売を?と問われたら、それは17歳の息子が食べたいと言ったからだ。 焼売など買ってくれば良いと思う人もあるだろうが、メルボルンの町外れの我が家から焼売を買いに行くには、かなりの遠出になる。電車で1時間、車でも45分ほどかけて、中国系の住民が多く暮らすボックスヒルくらいまで出ないと焼売は手に入らない。 だから焼売は作る。作ってみれば意外に簡単だ。玉ねぎを多めにみじん切りにし、それを豚ひき肉と混ぜる。エビを包丁で叩いて練り込んでも美味しい。それを焼売の皮に包み込むのだが、包み方も、2、3回やれば結構慣れてくる。こうやって作った焼売を蒸し器で蒸すのだが、白菜やレタスの葉っぱを下に敷けばくっつかないし、蒸し器の隙間に人参やズキニやサツマイモを入れて蒸せば、蒸し野菜も同時にできる。 焼売が蒸しあがる10分ほどの間、テレビのニュースをみる。オーストラリアでも、2月中旬現在、コロナウイルスのニ
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第二話: 二日目、十月十四日、牟岐線で牟岐まで行き、室戸岬まで人気のない海岸線を走ったこと 「そりゃあ、自転車で行けるんだったら、自転車で行くに決まってるさ!」 (デービット・アッテンボロー、英国の映画監督) 僕とT村は、畳んで袋に入った自転車を担いで徳島発9時半の牟岐線に乗った。本当は徳島から走り出すはずだったが、台風のせいで予定が一日遅れたので、輪行して距離を稼ぐことになった。(自転車を担いで列車に乗ることを「輪行」と呼ぶ)。 先を急ぐのは本意ではないが、本当は三日で行く距離を二日で走らなければならない。そのためには、今日中に室戸岬まで行かなくてはならない。明後日には中学校の恩師であるT屋先生がわざわざ静岡は沼津から飛んできて、高知で我々と「同窓会サイクリング」をする予定だからだ。 徳島から高知までは、室戸岬経由で230キロある。健脚サイクリストであったら、もしかしたら一日、少なくとも二日あれば鼻歌まじりで走ってしまう距離だ。しかし鈍足の我々には、二日でも無理かもしれない。しかも、昨年サイクリングに復帰し
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 「その先に何があるか知りたくて、私はずっとペダルをこいできた」 (ハインツ・シュトケ、50年間世界を自転車で旅し続けたドイツ人旅行家) 第3話 三日目、室戸岬から高知まで 私とT村は、昨日は徳島から牟岐まで列車移動し、その後60キロをサイクリングしたわけだが、T村は60キロを難なく走れたことで、大分気を良くしたらしい。何せ、昨年35年振りに自転車を新調して以来、走った最大距離が25キロだったから、彼にとって60キロは大躍進であろう。 しかし、問題はむしろ今日だ。今日の走行は、室戸岬から高知までの90キロ。90キロというのは、なめてはかかれない距離である。J Rに乗ったら1680円も取られる。歩いたら二日かかる。25キロから60キロは大きな躍進だが、60キロから90キロは、更なるジャンプである。さて、丁と出るか、半と出るかだ。 90キロ先の高知では、我々の恩師で79歳のT屋先生と待ち合わせしている。T屋先生は、空路で羽田から高知入りし、夕方にはホテルには入っている手筈だ。到着が遅くなって先生をあまりお待たせし
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 「結婚ってのは全く素晴らしい発明だが、パンク修理セットだってそうだ」 (ビル・コノリー、スコットランドのコメディアン) 第4話 四日目と五日目 中学時代の恩師T屋先生と高知を走る 南国市ホテルにおける宿泊客の生態 「明日は、7時起床、7時半朝食、8時半出発だな」とT屋先生は、昨夜そう言った。T屋先生は79歳であり、立派な後期高齢者である。その割に、それほどの早起きでないことがこれで判明した。人はこの年齢になると鳥のように日の出と共に目覚めるのかと思ったら、そうでもないらしい。 ところが、朝7時半にホテルの食堂にいくと、先生はすでに朝食を半ば終えている。やはり油断はできない。「おめっちは、昨夜はすぐ寝ちまっただか?俺は、あれからサウナに入ったよ。やっぱ、サウナに入って汗を流すと気持ちいいねえ」と、けろっとおっしゃる。 僕とT村が恐れていた通り、T屋先生は元気いっぱいだ。今日はロードバイクで思いっきり走るぜー、青春だぜー、という精力にみなぎっている。昨日先生は、沼津から東京まで電車で移動し、そのまま羽田から高知
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第5話 五日目と六日目: 高知から阿波池田まで輪行し、大歩危小歩危、かずら橋と祖谷渓を走る 「咳をしても一人」(尾崎放哉) 大歩危渓 土讃線で高知の後免から阿波池田まで輪行する ついに一人になった。尾崎放哉の句を借りるなら、「咳をしても一人」という境地。 これまで4日間、旧友T村と恩師T屋先生との同窓会サイクリング旅行だったのだが、この先9日間は一人旅である。今までは修学旅行のような楽しいノリだったが、これからはワビサビの境地、寂寥感も胸に溢れてくる。秋を追いかけて、愛車フジコちゃんと共に、予定通り四国山地を抜けて讃岐に向かって進んで行くのだ。 朝、T村とT屋先生と南国市のホテルで別れた後、後免という駅で自転車を畳み、阿波池田へ向かう土讃線車中の人となる。目的地の阿波池田は山間の町だ。輪行したのは、今日は体を休ませたいからだ。2年前高知と愛媛を周った際、最初五日間、調子に乗って飛ばし続けたら疲労が溜まり、そのあと回復できなかった苦い経験がある。だから今回は、少なくとも3、4日毎には休息日をとることにした。今
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第6話 7日目 阿波池田から山越え、観音寺を経て善通寺まで、 8日目セルフうどんを食べ、金比羅宮を詣でてから高松まで行ったこと 「楽しいことならなんでもやりたい 笑える場所なら何処へでもいく 悲しい人とは会いたくもない 涙のことばで濡れたくはない 青空 あの日の青空ひとりきり」 (井上陽水、青空ひとりきり) 池田にて、濃霧の吉野川 心残りな濃霧の池田を後にする 7時前、阿波池田の宿を出る。ショートヘア女将にお別れを言いそびれたのが心残りだ。旅は、いつもどこかへ、心残りを置いて先へ進むもの。 予報では雨だったが、濃霧だった。池田は来た時も霧、帰るときも霧。ウィンドブレーカーを羽織って出るが、うすら寒い。コンビニで、三角サンドイッチとコーヒーの朝ごはん。日曜なので、これから野球やテニスへ行く格好の人々が切れ目なしにやってくる。 ここで一句。 「コンビニの 赤いポストで 朝ごはん」 鉄沈 吉野川に沿って2、3キロ北上し、池田大橋を渡って192号線の阿波街
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第7話 9日目 高松から小豆島に渡り、時計回りに一周。アナゴ丼を食べ、ヤマンバの宿に泊まったこと、 10日目 放哉の南郷庵を詣でてから、高松に戻ったことなど。 「すべての旅には、旅人自身ですら気がついてない秘密の行先がある」 マルチン・ブーバー(イスラエル、宗教家) 九日目 高松から小豆島へフェリーで渡る 今日は小豆島を一周する予定だ。小豆島と言っても一周すれば最低でも80キロ、丹念に回ればもっと長くなる。 朝7時高松発、小豆島の土庄行きのフェリーに乗る。早朝なのにほぼ満席、みんな瀬戸内トリエンナーレという美術展に行く人たちのようだ。この美術展は、瀬戸内の直島、犬島、女島、男島、豊島などを会場に、世界有数の現代美術家の作品を展示している。数年前見にいったが、素晴らしく見応えがあった。うちの女房は美術家なので、彼女とまた一緒に来たら楽しいだろうが、そうなるとゆっくりサイクリングどころではなくなるかもしれない。 これまで走ってきた田舎では老人が多かったが、美術展に行く人は若い人が多い。当然都会的な雰囲気にな
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四国サイクリング旅行 version 2
(2019年10月13日から26日) 第8話 11日目 高松から鳴門まで走り、 うどん屋の女性の讃岐弁がブルースに聞こえたこと 「その土地の起伏を知りたかったら自転車で旅するのが一番だ。汗かいて坂を登ったり、飛ぶようにして下ったりして。」 アーネスト・ヘングウェイ 県道10号線と11号線を行く 高松のビジネスホテルを6時半ごろ出発。外は、ぶるっと震えるほど寒い。秋の長旅は、だんだん冬に近づく旅でもある。 今日は高松から鳴門まで90キロほどを走るのだが、海沿いの11号線は交通量が多そうなので、内陸の県道10号「東さぬき街道」を行くことにする。こういう古い街道を走るのもまた味があるだろう。 県道10号はまっすぐ続く と思ったのだが、地図で見るのと実際に走るのでは違っていた。高松郊外の県道は、ずっと真っ直ぐで、いささか退屈だった。車も多い。高松の郊外は、日本の地方都市ならどこでもそうなように、広大な駐車場のある大型商店、学校、倉庫、工場、物流センター、病院、レストラン、コンビニと言った建物が脈絡なく、どこまでも並んでいる。殺風景と言う他
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