top of page
Background1.png

Post

タコに会いたい

2021年6月7日

 

悲しいかな、メルボルンは現在四回目のロックダウンの最中で、遠出ができない。遠出ができないと、いろいろ美味しいものを食べに行くこともできない。当然、頭の中は食べられなものや、行きたくても行けない場所に行きたいと言う妄想で膨らんでいくのです。


好きな食べ物は?と聞かれて、「タコ」と答える人もあまり多くないかもしれません。しかし、私は大のタコ好き。酢ダコ、居酒屋のメニューにあるようなタコの天ぷら、柔らかく茹でたおでんのタコなどは本当に大好物。ああ、タコが食べたい!


ree
ree

 

なぜタコのことを書いているかと言うと、しばらく前にネットフリックスでタコの映画を見たからです。ある晩、妻と何か映画を観ようと言うことになってあれこれ探していたら、My Octopus Teacher(邦題オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』)というドキュメンタリーがありました。

 

タコの映画かぁ…とも思ったんですが、誰かが「面白かったよ」と言っていたのを思い出したので観ることに。そしたら 、その通りでとても面白かったです。お勧めです。

 

南アフリカの自然カメラマンが主人公で、この人が仕事が嫌になって故郷の海沿いの家に戻り、半年ほどダイビングをしながら人生を考えているうちに、1匹のタコに出会うと言う筋書き。そして、このタコの生態を追いかけて映画を撮影することに。一年間このタコを毎日撮影し、最後はこのタコ(メスだった)が産卵して一生を終えるところまでをカメラは追います。タコが身を守るためにいろいろな物に化けたり、タコがカメラマンにだんだんとなついたり、タコがいなくなって必死になって探したり、タコがサメに足を一本食われたり、オスに出会って産卵の準備をしたり、タコの生態のあらゆることがこの映画にあります。最後は、産卵を終えてボロボロになり、サメの餌となったタコとの別れに、このカメラマンが滂沱の涙を流す、という感動のエンディングでした。

 

大の男がタコごときに涙を流すのが意外な内容の映画ですが、どうしてどうして、私も最後は涙が止まらなくなりました。タコの一生というのも、本当にいろいろなことがあるんだなと、教わった次第。

 

ree

鳥の人生にも、いろいろいろある。うちの庭でご飯の取り合いをするカラウォンという鳥。


でも、この映画を観たら、タコには悪いけど、やはり猛然とタコが食べたくなりました。でも、ロックダウン中なので、遠出は御法度。外出して良いのは、家から10キロ圏内まで。まさかタコを買いに行くために遠出をしたとは言えないでしょう。もちろんスーパーへ食べ物を買いに行くのは許されていますが、家から10キロ圏内にはタコを売ってるような魚屋がない。10キロをちょっと出たところに大きなショッピングセンターがあり、そこの魚屋なら売ってそうだけど、そんなことで規則を破りたくないから、ロックダウンが明けるまで、あと数日の我慢。

 

とにかく、ロックダウンが終わったら、タコを買いに魚屋へ走るぞ!と、私は意気込んでいます。それと、メルボルン水族館へも行きたい。タコがいるかどうか分からないが、お魚たちが大きな水槽の中をスイスイ泳ぐ姿を見たくなりました。

 

ロックダウンになると、自由に外へ出られないだけに、かえっていろいろなことをしてみたくなるものです。


庭によくくるロゼラという鳥はとても可愛い。


ree



 
 
 

Comments


bottom of page