雨上がりの庭で
- 鉄太 渡辺
- Dec 19, 2021
- 2 min read
2021年12月19日
今年はラニーニャの年だそうで、雨が多い。オーストラリア的には雨が多いのは良い。乾いた大陸だからだ。乾いた夏はたまらない。12月中はまだしも、1月に入るとメルボルンでも40度くらいの日がぽこぽこある。そうなるとブッシュファイヤーの警報が出る。山に住んでいる私たちは避難ということになる。そういう乾いた年は、ここ数年ないから安堵しているが、今年も雨が多いというのでやれやれ助かる。
12月の今は、爽やかな気候で、晴れている日は天国のようだ。庭に出て空を見上げると、コカトゥーという大きな白い鳥が空をかすめていく。

でも、今日の日曜日は、降ったり止んだりだ。日曜だから仕事もせずに、部屋であれこれ本を読んだりしている。午前中は久しぶりに女房に髪を切ってもらった。オーストラリアへ来て25年になるが、こちらで床屋に行った回数は数えるほどしかない。いつもカミさんに切ってもらう。こちらへきて5年ほどは留学生で金もなかったから床屋代をケチるためだっただが、今でもカミさんだ。お返しに、「たまには僕が切ってあげましょうか?」と言うが、「それだけは結構です」と断れられる。いくら女房でもそうしょっちゅうはお願いできないので、2ヶ月に一度くらいになるから僕の頭はボサボサの時期が長い。



午後、一旦嵐のように降っていた雨がパタっと止んだので、カメラを持って庭に出る。僕の新しいカメラはパナソニックのミラーレスだが、高級機ではないので防水機能がない。だからカメラを濡らさないように注意して写真を撮るが、時々頭上の木から雫が垂れてきてどうしもカメラが濡れてしまう。次に買うときは、少なくとも防滴のグレードのものを買おう。 雨上がりの庭はとてもきれいだ。曇り空でも、水滴を纏った植物は、まるで宝石で着飾った女性のような輝かしさがある。 オーストラリアのクリスマスは、夏の、緑のクリスマスだが、こうした濡れたクリスマスも美しいだろう。







Comments